Fit to Standardとは

「Fit to Standard」とは、システム導入する際に、カスタマイズを行わずに、業務内容をシステムの標準機能に合わせていくやり方です。カスタマイズを行わないため、短期間かつ低コストでの導入が実現可能です。

Fit to Standardの対義語としてFit & Gapという業務内容に合わせてシステムをカスタマイズする考え方があります。しかし、このアプローチには多くの問題点があります。システム導入を失敗しないためどうしてFit to StandardによるDXアプローチが重要なのか解説します。

システム導入の失敗とは

システム導入は既存の業務を効率化しコストを下げることで投資対効果を得ることが目的です。この投資対効果が得られなければシステム導入は失敗といえます。例えば以下の例があります。

  • システムの投資に対し時間削減効果が軽微である
  • 操作難易度が高く、研修が必要であることから属人化している
  • 不具合が出ていて追加の改修コストがかかる

システム導入の失敗の原因

上記のシステム導入の失敗事例における原因は往々にしてFit & Gapによってシステムを業務に合わせるためカスタマイズしたことによるものです。システム開発にはコストがかかります。カスタマイズは使う側からみると軽微に感じられても開発は難易度が高く、大きなコストがかかるケースがあります。また、カスタマイズして新たな機能を開発することで不具合の原因となる可能性が高まります。

そして、システムを業務に合わせたことで旧来の業務フローが継続して使われることで時間削減効果が感じられず、属人化要素を排除できない状況が生まれます。

システム導入を失敗させない考え方

システム導入を失敗させないためには抜本から業務フローを見直す意識が必要です。なんとなく今までやっていたからという理由で過去の業務でできたことを継続しがちです。しかし、システムに組み込まれた標準的なフローは業界のベストプラクティスを詰め込んだノウハウの塊です。これに業務を合わせられないか考えることが望ましいです。

システム導入の現場で良く見られる要望は「あったらいいよね」というNice to haveな機能がとても多く見られます。「あったらいいよね」レベルの機能は実際に運用してみるとそれほど使うケースが発生しなかったこともあります。システム導入のカスタマイズはその機能がないと業務が進められないMust haveな機能に絞る必要があります。

バックオフィス業務はその会社独自の業務は比較的少ない領域です。そのため、システムに業務を合わせる前提で業務フローを構築することが望ましいです。

まとめ

DXによるシステム導入の失敗の主な原因はシステムを業務に合わせるため多くのカスタマイズを入れていることです。DXは単なる業務のIT化ではなく、既存の業務フローを抜本から見直し、「Fit to Standard」の考え方でシステムをベースとした新しい業務フローを構築することです。DXを成功させるにはこの「Fit to Standard」の考え方を念頭に置いて、カスタマイズが必要な業務か、投資対効果が得られるかきちんと検討して進める必要があります。

弊社では「Fit to Standard」の考え方でSaaSをベースとしたシステム導入とノーコードツール、RPAツールによる低コストカスタマイズを組み合わせて決算プロセスのDXを支援しています。